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電力制御・送電系研究グループ


路車間通信機能を有する走行中の電気自動車へのワイヤレス送電技術
Wireless Power Transmission Technology with Wireless Communication for Running Electric Vehicle


研究目的

エネルギーと情報通信を融合した,安全・快適・省エネルギーの新しい交通システムを構築することを目指します.

アプローチ・方法

送電系の研究としては,無線電力伝送システムに無線通信システムを組み込んで,路面から電力を供給するとともに情報もやり取りする仕組みを考えます.無線電力伝送システムには,位置ずれに強く伝送効率の高い磁気共鳴方式を用いることで走行中の車両にもエネルギーを供給することができます.同時に路面で集めた車両情報を集積し,効率良い交通流を形成し,さらに衝突を防止する車両・信号制御を実現できるようにします.


ワイヤレス送電で走る模型自動車

下の画像をクリックするとデモムービーが始まります.
ワイヤレス送電で走る模型自動車

意義

私たちが提案する無線電力伝送システムにより,電池切れを気にすることなく電気自動車に乗ることができるようになるだけでなく,路車間通信により安全・快適な交通流が形成できるようになります.これを幹線道路・高速道路に設置することにより,物流で発生するCO2の削減,大事故の防止につながるでしょう.さらにこのシステムは通信と送電を同一システムで行なうため,インフラコストが低くなる利点もあります.

社会への波及効果

新産業の創出と新たなインフラ整備による経済効果が期待できます.この仕組みは自動車だけでなく携帯端末・情報家電への展開が期待できる点も社会への波及効果が期待できると思います.

研究グループのメンバー

本グループの統括は桑原義彦です.

氏名所属学科専門分野役割
桑原義彦 電気電子工学科マイクロ波送電・イメージング
アンテナ・伝播
無線通信
ワイヤレス送電システムの開発
野口敏彦 電気電子工学科パワーエレクトロニクス高効率パワートレインの設計